PhDLSとは
災害薬事研修コース(Pharmacy Disaster Life Support ; PhDLS)を指します。
概要
2015年度に日本集団災害医学会が立ち上げた研修コースで、現在、日本集団災害医学会PhDLS運営委員会が運営を担当し、災害医療の基本や災害薬事にについて学ぶ機会として、日本各地で開催されています。
対象
対象は薬剤師のみならず看護師、行政関係者、学生等多岐にわたります。
コース
プロバイダーコース・・・すべての職種が対象で学生も可。
インストラクターコース・・・災害薬事研修プロバイダーコース修了者で、意欲があり、各地域単位で災害薬事研修コースを実施するインストラクターとなりうる者が対象。
開催日時
PhDLSのFacebookを参照してください。
https://www.facebook.com/groups/PhDLS/
受講料
開催地によってまちまち。
コースの内容(プロバイダーコース)
朝から夕方まで講義(我が国の災害医療体制や、CSCATTT、PHARMACISTなどの災害時特有の言語について、フィジカルアセスメントの仕方についてなど)と、実際に発災したことを想定したグループディスカッションや机上シミュレーション、薬事トリアージの実技等を行った後、一日の講義のまとめとして試験(筆記試験と実技試験)が行われます。受かれば修了証がもらえ、晴れてプロバイダーになれます。
(自分が参加した会では全員一発合格でしたが、中には再試験になる人もいるそうです)
受講理由
災害医療に関心があり参加する方もいらっしゃいますが、災害医療認定薬剤師の認定基準の1つにもなっているためそれを視野に入れて参加する方もいます。
2016年1月6日に公示された、災害医療認定認定薬剤師の認定に必要な事項の一つににPhDLSの世話人、またはインストラクターであることが示されています。
説明はこんなところにして、参加した感想としては同じグループの方とのディスカッションや薬事トリアージの実技はとても楽しかったです!講義内容も災害医療に興味のある方ならば楽しいと思います!是非参加してみてください!
自分は、学部二年生の時に参加したので、不安でいっぱいだったのですが全然ついていけましたし、災害医療に携わっている方たちとも知り合うことができてとても充実した時間を過ごせました。
薬事トリアージの実技の時に、糖尿病性ケトアシドーシスの模擬患者さんがやってきて、その時は糖尿病である事しかわからなくて、十分な対応が出来なくて悔しかったのですが、後日、大学の生化演習の授業で糖尿病性アシドーシスの内容を勉強したときは感動しました。日々の勉強の大切さを実感するという意外な収穫もあり、学生が参加することのメリットも多いと思います。