災害薬学ラボ

薬剤師×災害×医療

大災害時の薬剤師の役割

大災害時の薬剤師の役割を、活動場所ごとに紹介する。


f:id:hanetin:20170831084325j:image

 

 

被災地病院内


外来患者への薬の調剤


    忙殺されている医師の負担軽減のために、医師の処方箋無しに薬剤師が単独で調剤する必要がある。


入院・救急患者対応のための医薬品確保

 

     備蓄医薬品を確認し、薬剤使用を制限したり、卸・薬剤師会等と連携し、診療継続に必要な医薬品を確保することが求められる。


緊急医療救護所での災害薬事トリアージ

 

医療救護所


医薬品の調達・保管・管理

調剤


   災害時は調剤室以外での調剤が特例で認められる。


薬事カウンターでの災害薬事トリアージ及び服薬指導

 

避難所


保健・公衆衛生活動


   避難所の環境アセスメントを実施し、薬の使い方の指導等も薬剤師に期待される。

 

医薬品集積所


    大災害時には、大量の支援物資が送られてきて、その医薬品の仕分けに大変な労力が費やされる。
支援医薬品を一方的に被災地に送ることは、却って被災地の労力負担を生むことになるため、3日分の医薬品備蓄と卸を通じた供給が標準になるべきである。

 

災害薬事標準テキスト

災害薬事標準テキスト