大災害時の薬剤師の役割
大災害時の薬剤師の役割を、活動場所ごとに紹介する。
被災地病院内
外来患者への薬の調剤
忙殺されている医師の負担軽減のために、医師の処方箋無しに薬剤師が単独で調剤する必要がある。
入院・救急患者対応のための医薬品確保
備蓄医薬品を確認し、薬剤使用を制限したり、卸・薬剤師会等と連携し、診療継続に必要な医薬品を確保することが求められる。
緊急医療救護所での災害薬事トリアージ
医療救護所
医薬品の調達・保管・管理
調剤
災害時は調剤室以外での調剤が特例で認められる。
薬事カウンターでの災害薬事トリアージ及び服薬指導
避難所
保健・公衆衛生活動
避難所の環境アセスメントを実施し、薬の使い方の指導等も薬剤師に期待される。
医薬品集積所
大災害時には、大量の支援物資が送られてきて、その医薬品の仕分けに大変な労力が費やされる。
支援医薬品を一方的に被災地に送ることは、却って被災地の労力負担を生むことになるため、3日分の医薬品備蓄と卸を通じた供給が標準になるべきである。